2016年1月28日木曜日

この間(ま)は何でできているのか?


同じ事を繰り返していると、それすらもできなくなる…

この感覚は絵を描く時によく訪れました。

うまくいったからといって、
次もそれを追うようにやってしまうと、
とたんにその時の息吹がなくなってしまうのですよね。

だから、一見同じことを繰り返しているようでも、
ちょっとしたチャレンジをしたりします。
(職人さんの繰り返しと、エゴでやってしまう繰り返しはまたちがうものです。)

さて、テーブルの上に植物が置いてある絵が、
とても安定して感じられるようになったところで、
少し壊す作業が必要になってきました。

今度はテーブルの上から、
テーブルにかかった傘として現れました。

あらためて、テーブルの上に広がる間(ま)を描いてみます。


上の作品は、座椅子にアロエが座っています。
以前アロエの絵を描いてから、とてもアロエに愛着が湧くようになりました。

今となっては、なぜそうしようと思ったのか…というところもありますが、
ここで考えさせられたのは
物以外のこの間(ま)は何でできているのか?ということ。


あるような、ないようなものが…ある…ような


そしてこの間(ま)も物と密接であり、
物があったから、この間(ま)が感じられたとすれば、
どれも切り離すことができなかったのだと今は思います。


 「     」 / 2002 / acrylic on cotton / 98.3×123.1cm

「     」 / 2002 / oil on cotton / 85.1×63.0cm

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