同じ事を繰り返していると、それすらもできなくなる…
この感覚は絵を描く時によく訪れました。
うまくいったからといって、
次もそれを追うようにやってしまうと、
とたんにその時の息吹がなくなってしまうのですよね。
だから、一見同じことを繰り返しているようでも、
ちょっとしたチャレンジをしたりします。
(職人さんの繰り返しと、エゴでやってしまう繰り返しはまたちがうものです。)
さて、テーブルの上に植物が置いてある絵が、
とても安定して感じられるようになったところで、
少し壊す作業が必要になってきました。
今度はテーブルの上から、
テーブルにかかった傘として現れました。
あらためて、テーブルの上に広がる間(ま)を描いてみます。
以前アロエの絵を描いてから、とてもアロエに愛着が湧くようになりました。
今となっては、なぜそうしようと思ったのか…というところもありますが、
ここで考えさせられたのは
物以外のこの間(ま)は何でできているのか?ということ。
あるような、ないようなものが…ある…ような
そしてこの間(ま)も物と密接であり、
物があったから、この間(ま)が感じられたとすれば、
どれも切り離すことができなかったのだと今は思います。
「 」 / 2002 / acrylic on cotton / 98.3×123.1cm
「 」 / 2002 / oil on cotton / 85.1×63.0cm
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