旅をテーマにいくつか作品を描きました。
場所はモロッコです。
それぞれ鏡のフレームの中に女性が映った絵です。
イスラム圏独特の雰囲気のあるインテリアに、私はすぐに魅了されました。
そして布を被った女性というのも、私にとって気になる存在です。
鏡に映し出したいものは?
モロッコの中でも移動して見てきた街や人、風景をもとに描いています。
どの街も場所も、心を捉える素敵な色彩にあふれています。
モロッコで働いていた友人から聞きました。
カフェでミントティを飲みながら、ぼんやりするのが好きだ、
モロッコのおじさんたちは、おしゃべりが大好きで、
朝から晩までお茶をしながらのんびり過ごしている...というようなこと。
フナ広場で沈む夕日をみながら、
忙しく働いていた日本での生活を遠くに思って、
豊かさって...?
と甘いミントティを飲みながら、
長い長い余白の時間を
毎日のように味わった日々でした。
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絵のきっかけになったのはLe Jardinというカフェ。
スークの喧騒を抜けて、わかりづらい入り口から奥に進んでいくと、
床や壁がグリーンのタイルで敷きつめられている中庭が広がっています。
外からでは想像できない空間が広がっているのも
この迷路のような街の魅力です。
mirror of abundance / 2015 / acrylic on paper / 42.0×29.7cm
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