モロッコと言えば、サハラ砂漠。
マラケシュから砂漠近くの街に寄り道しながら移動します。
サハラ砂漠はピンクデザート“蜂蜜色の砂丘”などと呼ばれています。
移動はラクダに乗って、1日に4〜5時間くらい移動します。
この旅の目的の一つは、
年越しを砂漠で過ごし、初日の出を見ること。
砂漠で過ごす時間は、
さぞ心静かだろうと思っていたけど、
実際行ってみると、
より心の声は際立って騒がしく聞こえてきました。
ただ余計なものがなく、
強く眩しく輝く太陽は
希望としかいいようがなく、
モロッコの人々を象徴しているようでした。
決して誰もが裕福なわけでもなく、
恵まれた境遇ではないかもしれないけど、
モロッコ人が、自殺とかありえない、と言っていた話を、
モロッコで生活していた友人から聞きました。
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砂丘の砂漠から、ブラックデザートと呼ばれる
360度何もない地平線が広がる砂漠に移動します。
国境付近のメルズーガという村で、
テーブルマウンテンの向こう側はアルジェリアです。
夜はランプを付けたり、焚き火をして過ごします。
2泊3日を砂漠で過ごすと
疲れもだんだん溜まってきて、
次第に周りの景色などを楽しむ余裕もなくなってきます。
そんなときでもとにかく陽気な、
18歳まで砂漠で過ごした砂漠生まれのガイドの彼を見ていると、
世界は一体どう見えているかと思ったものです。
喜怒哀楽がはっきりしていて、
切り替えが早く、
とても親切だけど、
ビジネス的な考えはしっかりもっていて、
一言で言うならとてもシンプル。
もしこんなところで生まれ育っていたら、
何を思って、どんな感覚で生きていただろう...
いろんな思いが湧いてきます。
砂漠での話は尽きません。
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さて、絵の他にもポストカードを作りました。
切手を貼る部分は
ファティマの手をモチーフにしたロゴになっています。
モロッコではよく見かけますが、
邪視を払うという意味があるそうです。
下の方に添えてあるメッセージのひとつです。
「何をしていようとも、この地球上のすべての人は、
世界の歴史の中で中心的な役割を演じている。そしてそれを普通知らないのだ。」
『アルケミスト』(パウロ・コエーリョ=著 山川紘矢+山川亜希子=訳)より
mirror of hope / 2015 / acrylic on paper / 42.0×29.7cm
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